スノーデンが英雄なのか、はたまた裏切り者なのかは意見が分かれるところだ。しかしひとつ明確なことがあるとすれば、それは彼が海外のテクノロジーブログ『Ars Technica』の活発な読者であり、また投稿者であったということだ。
ロイターが公表したスノーデンのプロフィール内で、「The True HOOHA」という彼のユーザーネームが明かされた。これは彼がアニメ専門サイトで使っていたIDで、「TheTrueHOOHA」として(スペースをツメたかたちで)、Ars Technicaでも使用されている。従って、このユーザーネームを用いた投稿がスノーデンである可能性が非常に高いと推測されているのだ。
スノーデンとみられるそのユーザーは、2001年にArs Technicaに登録している。当時スノーデンは17歳だったはずだ。彼の最初の投稿は、自身のウェブサーヴァーのセットアップ方法についてだった。
TheTrueHOOHAがスノーデンである証拠は、『Buzzfeed』でもすでに多数紹介されている。
このユーザーネームの投稿が示す情報によれば、このユーザーは男性で、スノーデンと同年齢(2006年時で22歳)で、同じ学歴(高校中退)を持ち、IT分野において政府のもとで働いていたという共通点をもつ。TheTrueHOOHAは自身の昔の職場、Ryuhana Pressについても言及している。彼は2007年にスイス・ジュネーヴに滞在していたことも語っている(当時のスイス大使館は、スノーデン本人が国連の米国国連使節の随行員だったことを確証している)。
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スノーデンがArs Technicaに最後に投稿したのは2012年5月だった。彼の投稿はさまざまなトピックを網羅している。それは、オンラインでの匿名性や政府、そしてNSAについて、だ。また、ほかのユーザーがArs Technicaフォーラム上で好んでチャットしたがる内容についても書いている。主にゲームやアニメ、そしてセックスなどについて、だ。
自分がどこにいるかなんて、神さまにだって知られたくない
スノーデンはより匿名性の高い方法でインターネットを利用する手段を模索していた。彼は、次のように投稿している。
ぼくは新しい名前を手に入れた!
また彼は熱心なゲーマーだった。2003年、スノーデンは19歳で『Max Payne 2: The Fall of Max Payne』のレヴューを投稿している。
「映像的にはまぁ普通かな」と、彼は評価している。「物語がこのゲームを支えているよ。このプロットはとてもノワールで恐ろしくて堅固なペースでとてもエキサイティングだ。最初のプレイでクリアしたよ」
2008年、TheTrueHOOHAは新しいスレッドを立て、「夢を見た」と宣言し、自身に新しいゲーム用のハンドルネームを名づけている。
IT能力があれば世界中どこにでも行ける
2006年にスノーデン、もといHOOHAは、国務省のIT部署で働くことについて語っている。
同じく2006年、彼は、あるユーザーのXbox360がNSAの新しい監視プログラムだと茶化している。「コンソールから聞こえてくる不思議なクリック音が何かって? それが自由の音だよ、市民諸君!」。
いつでも止められたはずの滑り台なのか
また別のスレッドでは、銃器について語っている。彼はワルサーP22を所持しているようで、「死ぬほど気に入っている…戦闘に使う予定はまったくないけど」としながらも、「必要とあらば不法侵入者に小さな穴を10個程開けることはできるだろう」とも書いている。
銃を所持するほかに、Airsoftと呼ばれる、実銃に近似したペイントボール弾銃のゲームにも参加していたようだ。
さらに、彼は企業や政府の行動によって、社会がより不自由になることを懸念していた。2010年にスノーデンは不安全と確認された政府のワイヤータッパ用に開発したシスコ社のシステムについての投稿に返信している。
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TEXT BY JOE MULLIN
TRANSLATION BY SARA MIKATA