都市対抗野球2021

球児はいま

神宮で注目された白樺学園エース　コロナ乗り越え、都市対抗で開花

　糸を引くようにミットに吸い込まれていく直球――。北海道・白樺学園高時代の直球を野球関係者は、そう評す。NTT東日本の新人右腕・片山楽生（らいく）（19）の高校2年時の球速は常時130キロ台中盤。だが、その素質の高さは球質にある。　注目度が一気に上がったのは、白樺学園のエースとして2019年秋の北海

冬開催で経験積んだ新人が躍進　番狂わせの立役者にも　都市対抗

　第92回都市対抗野球大会（毎日新聞社、日本野球連盟主催）は9日の決勝で、東京都・東京ガスが大津町・ホンダ熊本の反撃を退けて悲願の初優勝を果たし、幕を下ろした。東京オリンピック・パラリンピックにより夏から冬へ日程が変更となり、経験を積んだ新人が躍進した大会だった。　難しい戦いを強いられる初戦は、各チ

都市対抗初優勝の東京ガス「ようやく実感」　一夜明け、喜び語る

　9日に東京ドームで決勝があった第92回都市対抗野球大会（毎日新聞社、日本野球連盟主催）で、初優勝を果たした東京都・東京ガスの報告会が10日、東京都千代田区の毎日新聞東京本社で開かれた。出場22回目にしてチームの悲願を達成した山口太輔監督（44）と選手が喜びを語った。　決勝では大津町・ホンダ熊本の反

「先発でいきたい」東京ガス・臼井が監督を説得した理由　都市対抗

　第92回都市対抗野球大会最終日は9日、東京ドームで決勝が行われ、東京都・東京ガスが大津町・ホンダ熊本を6―5で破り、初優勝した。「絶対的な抑え」として勝利に導いてきたエースが決勝で託されたのは「先発」だった。　中盤以降でリードを奪えば、エースを投入して逃げ切る。それが東京都の今大会の必勝パターンだ

パワフルなホンダ熊本　通算8本塁打に選手自身が驚き　都市対抗

　第92回都市対抗野球大会は最終日の9日、東京ドームで決勝があり、大津町・ホンダ熊本が、東京都・東京ガスに5―6で敗れ、初優勝を逃した。　接戦を制し続ける原動力となった投手陣が攻略され、序盤から苦しい展開となった大津町。だが、パワフルな打線が全5点を本塁打で挙げるなど、終盤に驚異の粘りを見せた。　4

都市対抗野球で躍進したルーキーたち　来年のドラフト注目選手に

　社会人野球でルーキーの存在感が際立った。第92回都市対抗野球大会に出場した32チームで、新人投手に初戦のマウンドを託したのは7チームある。大津町・ホンダ熊本は4番に新人を据えた。大卒で活躍したルーキーは来年、プロ野球のドラフト指名解禁を迎える。注目選手の今大会の戦いぶりを振り返る。　今大会の新人賞

九回2死で1点差に　ホンダ熊本の原点「一へのこだわり」　都市対抗

　第92回都市対抗野球大会（毎日新聞社、日本野球連盟主催）の決勝でホンダ熊本（熊本県大津（おおづ）町）は東京ガス（東京都）に敗れたが、最終回に3点を返してあと一歩まで追い詰めた。九州勢67年ぶりの優勝はならなかったがチームとして19年ぶりの準優勝。東京ドームや地元の応援団は総立ちで拍手を送った。驚異

ホンダ熊本　地元の大津町でも応援「来年は黒獅子旗を」　都市対抗

　第92回都市対抗野球大会（毎日新聞社、日本野球連盟主催）は最終日の9日、東京ドームで決勝があり、3年ぶり22回目出場の東京都・東京ガスが、6年連続15回目出場の大津町・ホンダ熊本を6―5で降し、初優勝を果たした。ホンダ熊本は第73回大会（2002年）以来で2回目の準優勝となった。　ホンダ熊本の地元

ホンダ熊本の渡辺監督　1点差で準優勝も「まだまだ」　都市対抗

　第92回都市対抗野球大会（毎日新聞社、日本野球連盟主催）は最終日の9日、東京ドームで決勝があり、3年ぶり22回目出場の東京都・東京ガスが、6年連続15回目出場の大津町・ホンダ熊本を6―5で降し、初優勝を果たした。試合後の大津町・渡辺正健監督のコメントは以下の通り。　◇大津町・渡辺正健監督　選手たち

フル回転のホンダ熊本・片山　完投翌日、リリーフで無失点　都市対抗

　第92回都市対抗野球大会最終日は9日、東京ドームで決勝があり、大津町・ホンダ熊本は、東京都・東京ガスに5―6で敗れ、初優勝を逃した。抑えと先発で全試合に登板し、19年ぶりの決勝進出の立役者となった片山雄貴が敢闘賞である久慈賞に輝いた。　まさに敢闘精神にあふれたフル回転だった。六回、再び5点差にリー

続く「不敗神話」　東京ガス・石川裕也の貴重な一打　都市対抗

　第92回都市対抗野球大会（毎日新聞社、日本野球連盟主催）第12日の9日、東京ガス（東京都）がホンダ熊本（熊本県大津町）を6―5で破り、1927年の創部以来の悲願だった初優勝をつかんだ。不動の1番打者としてチームを引っ張った三塁手の石川裕也選手（27）は、けがで満足にプレーできなかった昨年から再起を

ホンダ熊本、チーム通算8本塁打　伏兵が反撃アーチ　都市対抗

　第92回都市対抗野球大会は最終日の9日、東京ドームで決勝があり、大津町・ホンダ熊本は、東京都・東京ガスに5―6で敗れた。準優勝に終わったものの、伏兵の2番打者が反撃アーチを放った。　チームに活気を取り戻させる一打が伏兵から生まれた。大津町は5点を追う六回2死、2番の中島準矢が流し打ちで右越えソロを

黒獅子の目

補強選手を組み込んだ都市対抗　我が街の誇り、まぶたに焼き付け

　東京オリンピック・パラリンピックの影響で2年連続の冬開催となる異例の都市対抗野球大会が閉幕した。熱戦が繰り広げられた東京ドームの外に目を向ければ、北京冬季五輪を控えたウインタースポーツシーズンだ。オランダでは今、カーリングの五輪最終予選が行われている。　まだ出場権を得ていない日本は、国内選考会で日

ホンダ熊本移籍で再生　福田、決勝で恩返しの救援　都市対抗野球

　ホンダ熊本は県勢初、九州勢67年ぶりの優勝を逃したものの、チーム19年ぶりの準優勝を果たした。躍進を支えたのは、けがや不振に苦しんだ末に出場機会を求めて系列チームから移ってきた選手たち。熊本の「再生工場」で生まれ変わり、決勝でも躍動した。　一回にいきなり3点を失い、なおも2死一、三塁のピンチで出番

首位打者賞、東京ガス・笹川　チーム支えるアーチ　都市対抗

　第92回都市対抗野球大会最終日は9日、東京ドームで決勝が行われ、東京都・東京ガスが大津町・ホンダ熊本を6―5で破り、初優勝した。低迷するチームを支えてきた笹川晃平の一振りが、頂点へと後押しする貴重な追加点を生んだ。　相手に1点を返された直後の六回裏、先頭打者で右打席に入ると、「一発いってやろう」と

東京ガス・山口太輔監督「全員が粘る意識を徹底した」　都市対抗

　第92回都市対抗野球大会（毎日新聞社、日本野球連盟主催）は最終日の9日、東京ドームで決勝があり、3年ぶり22回目出場の東京都・東京ガスが、6年連続15回目出場の大津町・ホンダ熊本を6―5で降し、初優勝を果たした。試合後の東京都・山口太輔監督のコメントは以下の通り。　　　◇　最も厳しい展開になると覚

初優勝の東京ガス　2年目抜きには語れない躍進の背景　都市対抗

　第92回都市対抗野球大会最終日は9日、東京ドームで決勝が行われ、東京都・東京ガスが大津町・ホンダ熊本を6―5で降し、初優勝を果たした。わずか1年でここまで成長するものか。東京ガスの躍進は、2年目の選手抜きには語れない。　2年連続で都市対抗出場を逃した昨季は、チームが世代交代を迎えた過渡期だった。7

初優勝、東京ガス・臼井浩　5年目エースに芽生えた自覚　都市対抗

　第92回都市対抗野球大会最終日は9日、東京ドームで決勝が行われ、東京都・東京ガスは、大津町・ホンダ熊本を6―5で降し、初優勝を果たした。初の決勝の舞台で先発マウンドを託したのは、今大会で絶対的な抑えの「守護神」を務めてきた5年目のエース。優勝が決まると、涙が止まらなかった。　東京都には今大会の必勝

広島・栗林が都市対抗野球決勝で始球式　トヨタのユニホームで登場

　第92回都市対抗野球大会最終日は9日、東京ドームで決勝が行われ、大津町・ホンダ熊本と東京都・東京ガスが対戦した。　決勝に先立って行われた始球式は、プロ野球・広島の守護神、栗林良吏（りょうじ）投手（25）が務めた。社会人時代の背番号「14」のユニホームをまとい、東京オリンピックで獲得した金メダルを首

東京ガスが初優勝　決勝でホンダ熊本を降す　都市対抗野球

　第92回都市対抗野球大会（毎日新聞社、日本野球連盟主催）は最終日の9日、東京ドームで決勝があり、3年ぶり22回目出場の東京都・東京ガスが、6年連続15回目出場の大津町・ホンダ熊本を6―5で降し、初優勝を果たした。ホンダ熊本は第73回大会（2002年）以来で2回目の準優勝となった。　東京ガスは1回戦