日本カーリング選手権大会2023 戦力ランキング

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 日本カーリング選手権が1月28日からアドヴィックス常呂カーリングホールで開催される。

 北京五輪で銀メダルを獲得し、日本列島を熱狂の渦に巻き込んだロコ・ソラーレを筆頭に国内トップカーラーたちがしのぎを削る。実力伯仲の戦いをより楽しむべく、男女各チームの戦力を数値化。男女上位5チームを6つの項目別(各項目5点満点)で採点し、合計得点をランキング形式で紹介する。

※ランキング上位と寸評コラムはスポーツナビアプリでご覧いただけます
※スマホ、アプリの項目は横にスクロール。なおアプリでは項目ごとに並び替えもできます

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解説

女子1位:ロコ・ソラーレ

北京五輪後も好調を維持して勝利を重ねているロコ・ソラーレ。日本選手権では2年連続4度目の優勝を目指す【写真は共同】

 北京五輪の銀メダルから1年。吉田夕梨花、鈴木夕湖、吉田知那美、藤澤五月、石崎琴美の5人は同じメンバーで新たなシーズンを迎え、パンコンチネンタル選手権初代王者、そしてアジア勢として初のグランドスラム制覇など歴史を刻み続けている。

 フロントエンドの安定感、コールやジャッジの精度、そして藤澤のフィニッシュとストロングポイントは枚挙にいとまがない。ホームリンクでの大会であり、チーム史上初の日本選手権連覇、そして2度目の世界選手権挑戦に向けてのモチベーションも高く、つけいる隙を探すのが難しい円熟期に入っている。

 それでも、藤澤が「勝つのが本当に難しくなっている大会」とコメントしているように、何が起こるか分からないのが日本選手権だ。死角を挙げるとすれば、やはり今季5カ月だけで10大会に出場した蓄積疲労だろうか。2試合が組まれている大会2日目の夜のゲーム、北海道銀行戦が序盤のヤマ場になってくる。

女子2位:北海道銀行

 若いチームになって迎えた昨年大会では大躍進の3位という結果だったが、スキップの田畑百葉は「嬉しさよりも、悔しさのほうが強い」と、まだ上への手応えを感じていた。今季はユニバーシアード代表の山本冴という新戦力も獲得し、その起用法も含めて注目が高まる。12月の軽井沢国際ではロコ・ソラーレからエキストラエンドまでもつれた接戦で金星を奪うなど、“ストップ・ロコ”の可能性を見せてくれた。

 大きなアドバンテージとしては、12月の北海道選手権で個性の異なる好チームと戦い、9戦9勝で全勝優勝した経験と自信だろうか。今回と同じ常呂のアイスで苦しみながらも結果を残したという事実は、途上のチームをさらなる高みに押し上げてくれそうだ。

女子3位:中部電力

前回大会準優勝の中部電力。ジンクスを打ち破り、4年ぶりの優勝を飾ることができるか【写真は共同】

 今季は開幕から石郷岡葉純ー鈴木みのりー中嶋星奈ー北澤育恵という布陣で固定し、松村千秋はミックスダブルスを優先させるなどチームの方針が明確になった。氷上での各選手の自覚を促した格好だ。念願のツアー初勝利を含む2勝を挙げるなどチームは上向きで、安定感も増してきた。

 ただ、トーナメントの頂上へ、と考えると推進力としてプラスアルファを加えたい。北澤の得点能力の高さから逆算し、石郷岡、鈴木、中嶋のショットで常に先手を取るようなエンド構成をして、フォースの投げ合いという形に持ち込めば、どの相手でも勝機は確実に生まれる。直近10年でもっとも優勝している名門だが、常呂のアイスでの戴冠はいまだない。ジンクスを打ち破れるか。

女子4位:SC軽井沢クラブ

 昨年大会のラウンドロビンでは強豪フォルティウスから白星を奪い、クオリファイまであと1歩の惜敗だった。今季は8月の稚内みどりチャレンジ杯、年末年始に行われた「WCTジャパンニューイヤーメダリストカーリング in 御代田」でそれぞれファイナルに進出し、強化は着実に進んでいる。特に稚内では北海道銀行と中部電力といった日本選手権上位チームから勝利を収めるなど、シーズン序盤とはいえ好結果を残した。

 基本的には両川萌音ー西室淳子ー江並杏実ー金井亜翠香というオーダーだが、今大会はユニバーシアード代表でフォースを務めた上野美優も参加予定だ。彼女を加えてさらなるチームダイナミズムが進めば台風の目となる可能性は十分に秘めている。

女子5位:LS北見(LOCO STELLA)

 日本選手権の出場枠は9。昨年優勝、同準優勝に加えて、北海道、東北、関東、中部、西日本の5ブロックの各優勝地チームに与えられるが、残りの2枠は各ブロックの準優勝4チーム(西日本ブロックは出場辞退)で競われる。

 激戦区の北海道からはLS北見がワイルドカード決定戦に進出した。今季からスキップに佐々木穂香を迎え、サードに本橋麻里、セカンドに林未来、リードは斉藤茉由美という基本オーダーで北海道選手権で準優勝。初の日本選手権出場と、ロコ・ソラーレとの姉妹対決の実現を目指す。

 本戦直前に1試合多く経験できたことはプラス要素も大きい。ホームリンクの利も生かしつつ、大会序盤からアイスリーディングを高い精度で実現できれば、上位に割って入ることも十分にあり得るだろう。

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