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死の危険もある「女性性器切除」から女の子を守る
プロジェクト募金

寄付受付開始日:2017/08/23

  • 領収書なし
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「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクトへのご協力をお願いします。

公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン

プロジェクト概要

更新日:2023/10/31

死に至ることもある慣習。「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクトにご寄付をお願いします。

アフリカと中東地域の約30カ国で、約2000年前から続くと言われる「女性性器切除」(Female genital mutilation/cutting、以下FGM/C)。大人の女性になるための通過儀礼・結婚の条件として、幼児期から15歳ごろまでの女の子の性器の一部を切除するものです。不衛生な環境で麻酔なしで行われることも多く、激痛と出血をともない、命を落とす女の子もいます。死に至らなくとも、感染症や出産への悪影響を引き起こし、強い恐怖が心の傷として残る有害な慣習です。

15歳から49歳の女性のうち、エチオピアでは74%、スーダンでは87%が施術されているという統計があります(※1)。FGM/Cを禁ずる国際条約を批准し、法律で禁止する国も多い中、法の執行が不十分であるため「慣習」として今も水面下で広く続けられています。被害が公に語られる機会も少なく、心身に及ぼす弊害は一般の人々にはほとんど知られていません。

(※1)出典:Female Genital Mutilation/Cutting: A Global Concern(UNICEF, 2016)

このプロジェクトでは、エチオピアとスーダンの2カ国で、被害を受けた女の子の心身のケアと同時に、家族や地域住民、行政にむけてFGM/Cの根絶を働きかけます。

※このプロジェクトは2017年7月よりエチオピアのサウス・エチオピア活動地域シェベディーノ郡で実施しており、同地域では行政と協力しながら広く行動変容を起こすことができました。この経験とノウハウを生かして、同国内で未だ施術率が高く、支援のニーズの高いアファール州に活動地域を移します。さらに隣国のスーダンでも施術率が高く女の子や女性の支援ニーズが高いため、活動を開始します。

学校を拠点に意識啓発活動をする女の子たち

寄付金の使いみち

■支援策
・FGM/Cを受けた女の子の身体的・心的外傷のケア
・ラジオや新聞などの地元メディアを利用した「FGM/C根絶キャンペーン」、「国際女性性器切除根絶の日」(2月6日)の啓発イベント
・男の子と女の子を対象とした、FGM/Cの弊害、性と生殖に関する健康やジェンダー平等を学ぶトレーニング
・FGM/Cを禁止する法律の遵守(じゅんしゅ)のための、行政の能力強化と関係者のネットワークの構築

■支援対象者
エチオピア南部諸民族州シェベディーノ郡25村の約1万2,000人
(うち女の子と女性 7,500人)
・高リスクグループのFGM/Cの対象年齢である3歳~15歳の女の子の全人口 約6,000人
・高リスクグループの女の子の親や保護者 約1,400人
・男の子と若年層男子 約4,300人
・伝統的施術者 61人
・学校教師 170人
・行政官 130人

■目指す成果
・FGM/Cを施術された女の子が必要とするケアを受け、少しでも心身の健康を取り戻すこと
・被害者になりうる女の子自身とその家族、地域住民がFGM/Cの弊害に関する理解を深めること
・司法当局による法的措置の強化や根絶に向けた関係者の協力体制を整えること

上記を同時に進めることで、長期的にはFGM/Cが根絶されることを目指します。

【ドキュメンタリー動画のご紹介(Yahoo!ニュース エキスパート)

ジャーナリストの伊藤詩織さんがシエラレオネのケースを取材し制作した、女性器切除(以下FGM)についての短編ドキュメンタリー。伝統に立ち向かう二人の女の子の物語。

世界で2億人もの女性が経験する女性器切除 その執刀人が語る、断ち切れぬ伝統とは

活動情報

更新日:2023/10/31

2017年7月からエチオピア(南部諸民族州、アファール州)、2020年7月からスーダン(白ナイル州)において実施していた「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクトを完了しました。ご支援のおかげで実現した活動の成果をご報告いたします。(2023年10月31日更新)


■エチオピア 2017年7月~2023年6月

女性性器切除根絶にむけたコミュニティーでの対話セッション(エチオピア)
経済的に困窮している女性へのヤギの支給(エチオピア)

プロジェクト実施期間で234件の女性性器切除(FGM)の施術を未然に防ぐことができました。また、「自分の娘にFGMを施術させない」と回答した母親の割合は81%に達し、プロジェクト開始時の70%と比較すると、より多くの母親がFGMに反対の意志を示すようになりました。さらに、FGMの弊害について理解する保護者は91%にのぼり、FGMについて正しい知識を普及させることができました。

学校に設立した「女の子クラブ」の活動も大きな成果をあげています。ある学校のクラブでは、空いている教室のスペースを活用し、生理中の女の子が休んだり、汚れた衣類を着替えたりできる「女の子の部屋」を設置。その結果、今では他の学校のクラブもこの取り組みをまねるようになり、女の子のための部屋が作られるようになりました。

「女の子の部屋」はクラブに所属していない女の子も利用することができます。なかには、行政に働きかけ、布ナプキンを製作するためのミシンを購入し、地域全体の月経衛生管理を促進したクラブもあります。プロジェクト終了後もクラブ同士で学び合い、自発的に活動を発展させていくことが期待されています。

主な活動成果
・FGM根絶にむけたコミュニティーでの対話セッション・修了式(女性・女の子12,597人、男性・男の子6,034人)
・対話セッションのファシリテーターへのトレーニング・学びの共有(女性343人、男性181人)
・FGM根絶にむけた啓発イベント(女性・女の子638人、男性・男の子294人)
・FGMを施術された女の子・女性とその家族に医療保険を提供(女性・女の子2,102人、男の子・男性1,051人)
・「女の子クラブ」のメンバーや顧問の教師を対象とした、月経衛生管理やライフスキルなどに関するトレーニング(女性・女の子216人、男性132人)
・経済的に困窮している女の子や女性たちへの学用品の支給や経済的な支援(若い女性・女の子180人)
・学校に通えていない女の子たちへの生計向上支援(女の子20人)
・スーダンのプロジェクト視察(男性2人)
・プロジェクト終了時の調査

■スーダン 2020年7月~2023年2月

市民団体とともに啓発セッションをする女の子クラブ(スーダン)
ディベートスキルを学ぶ女の子クラブ(スーダン)

「女の子クラブ」に対するトレーニングを続けてきた結果、女の子たちは自信を持ち、FGM根絶のために行動できるようになりました。プロジェクト終了時の調査によると、FGM防止に関する知識とスキルが向上した女の子は86%となり、目標値の60%を上回りました。

プロジェクトを通じて、多くの女の子たちがFGMの弊害について理解し、FGM根絶のために自ら行動することができるようになりました。また、地域リーダーや宗教指導者、市民団体が連携し、FGM根絶のための啓発活動を実施。FGM根絶に賛同する署名活動も広まり、地域全体でFGMをなくしていこうという機運が確実に高まっています。

主な活動成果
・「女の子クラブ」へのトレーニング(965人/21クラブ)
・FGMやドメスティック・バイオレンスに関する知識を学び、自分の意見を伝えるためのトレーニング(女の子クラブメンバー・若い女性120人)
・FGM根絶にむけた啓発イベント(女性
・女の子1,846人、男性・男の子904人)
・エチオピアへのプロジェクト視察(女性4人)
・プロジェクト終了時の調査

スーダンのプロジェクトを視察したエチオピアのプロジェクトスタッフ

現地からの声も複数届いています。ぜひリンク先をご参照ください。

【完了報告】エチオピア・スーダン「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクト

2カ国におけるこれまでの活動の進捗をご紹介します(2023年8月23日更新)

FGM根絶を誓う女性たち(スーダン)

エチオピアで「地域ファシリテーター」たちの学び合いを開催
エチオピアでは、FGMの根絶にむけ、コミュニティーでの対話セッションを主導する「地域ファシリテーター」を育成しています。地域ファシリテーターの役割は、伝統的施術者(助産師含む)や保護者、地域・宗教リーダーをはじめ、行政や学校などさまざまな関係者を対象に対話セッションを行うことです。

影響力を持つコミュニティーの指導者や宗教リーダーたちが対話セッションでFGMの弊害について話すことで、住民たちの考えも少しずつ変わってきます。FGMに立ちむかう勇気と自信がついたという事例も紹介されています。他のコミュニティーの優れた取り組みを学んだ地域ファシリテーターたちは、日々試行錯誤しながら、効果的な対話セッションを行うために活動を続けています。

地域ファシリテーターたち(エチオピア)

FGM施術をやめたエチオピアの伝統的施術者をサポート
女の子にFGMを施術する伝統的施術者たちの多くは、FGMの弊害を知らずに、生計手段として施術を続けています。プロジェクトでは、伝統的施術者に対しては、FGMが女の子の心身に生涯にわたる弊害を及ぼすことを理解してもらうと同時に、FGMの施術をやめる決意をした施術者が別の手段で生計を立てることができるよう、牧畜用のヤギを支給しています。生計支援を行うことで、多くの施術者がFGM施術をやめ、新たな一歩を踏み出しています。

スーダンとエチオピア 相互視察で成功事例を学び合う
2022年9月と10月に、エチオピアとスーダンのプロジェクトメンバー代表が互いの活動を視察し、成功事例を学び合いました。

エチオピア、スーダン双方のプロジェクトメンバーたち

スーダンのプロジェクトメンバーたちは、エチオピアで「地域ファシリテーター」主導の対話セッションを視察し、大いに刺激をうけました。スーダンでは、プランのスタッフと女の子クラブによる啓発セッションを実施していますが、「地域ファシリテーター」のような仕組みはありません。今後はエチオピアでの学びを生かし、より住民主導で人々に働きかける活動を検討していきます。

2カ国同時にプロジェクトを実施する大きな利点は、互いに学び合い、活動を改善していけることです。国によって、FGMを受ける女の子の年齢、施術者や方法などが違うため、双方が異なるアプローチでFGM根絶を目指しています。今後も両国で連携しながら、FGM根絶への道筋をつけられるよう活動を継続していきます。

【経過報告】エチオピアとスーダン 相互の学び合いを実施~女性性器切除から女の子を守るプロジェクト~

最新の活動状況は公式サイトなどに掲載しています。

【経過報告】「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクト~エチオピア~

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寄付人数
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プロジェクトオーナー

公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン

プラン・インターナショナルは、女の子が本来持つ力を引き出すことで地域社会に前向きな変化をもたらし、世界が直面している課題の解決に取り組む国際NGOです。世界75カ国以上で活動。世界規模のネットワークと長年の経験に基づく豊富な知見で、弱い立場に置かれがちな女の子が尊重され、自分の人生を主体的に選択することができる世界の実現に取り組んでいます。

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領収書発行について

このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。

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