「偽りの自分に心が折れた」ぺえさん【あなたのSNSディスタンス】
派手な原宿系ファッションのオネエタレントとしてテレビを中心に活躍するぺえさん。近年はSNSも積極的に利用し人気を得ています。特にYouTubeでは、プライベートの飾らない姿が話題となり、チャンネル登録者数は25万人超。タレントとしてデビューした当初は、SNSのコメントなどを気にしすぎるあまり体調を崩したこともあったと言うぺえさんに、SNSとの付き合い方について考えをお聞きしました。(Yahoo!ニュース Voice編集部)
オネエタレントとして心が折れた
5年前、原宿の販売員からタレントとなったぺえさんは、当初その奇抜なファッションから “女装タレント”と言われていました。しかし、ぺえさんは女性になりたかったわけではなく、単にかわいいファッションを身につけていただけ。そして、SNSやテレビなどで求められていたタレント像にも大きな違和感を感じていたそうです。 ――SNSなどで嫌な思いをされたことは? ぺえさん: デビューした当初は誹謗中傷に免疫がなかったので、しっかり真に受けて落ち込んでました。どんな言葉を言ったらみんなが認めてくれるのかなとか、いろいろな声だったり目を気にしてました。オネエ=毒舌、面白い、明るいなど、そういうイメージを持たれがちだったので、無理をしてそのイメージに寄せていました。本当はそんなに明るくもないし、全然面白くもないし、何の知識もないくせに見栄を張って、毒舌をはいてみたりとか、デビューしてから何年間かはすごく頑張ってやってたんですけど、心が折れました。 偽りの自分というか、本当の自分の姿ではなかったので、心が保てなくなり傷ついてたんです。そんな時に、母が「頑張らないで頑張りなさい」という言葉を言ってくれて。SNSも仕事も私はすごく自分に厳しすぎるところがあったんですけど、見なくていい世界もあるというか、SNSのコメントからも目を背けてもいいという意味も込めて母がその言葉をかけてくれたと思っています。